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左官一筋45年!ヤマケンと共に歩み続けたベテラン職人西田が思うこと

東京都練馬区を拠点にする左官工事会社、株式会社ヤマケンです。今回お話を聞いたのは昭和50年の創業以来左官一筋に会社を支えてきたヤマケンの屋台骨、西田です。長い年月の中で見てきた現場の移り変わり、左官の変遷についてじっくりと語ってもらいました!

社長とのお付き合いは45年と聞きました!どのような関係ですか?

社長の山本とは同郷で、15歳の時に一緒に東京に出てきた仲間です。あまり昔を振り返ることはないのですが、よくよく考えると45年も一緒にやっていることになりますね。あっという間ですよ。社長と社員という固い感じはなく、お互いにプロの左官職人としての厳しさを持ちつつも、家族のように根底には温かさがある関係ですね。

これまでのヤマケンの歴史の中で、社長とぶつかったことや喧嘩したことはないと思います。社長の人柄として自分から何かを押し付けたり、頭ごなしに相手を否定したりするようなところがまったくなく、会社として何か大きく舵を取るときでも勝手に決めるようなことはないので揉めることはありません。社員の意見を尊重し、無理をさせるようなことはないので、ヤマケンの社員は本当にみんな長続きしますよ。

これまで左官を続けてきた最大の理由はなんですか?

答えとしてはシンプルですが、やっぱり好きだからです。15歳の時からずっとやっていますが、左官は手仕事ですしコテを使って形をつくっていくことが本当に面白いと思って続けています。今、ヤマケンで請けている左官工事はマンションや商業施設の壁や床などの下地づくりなので、使用する材料はモルタルがほとんどです。しかし、昔は個人邸宅の依頼も多く、そのような現場では日本古来の漆喰や聚楽、珪藻土などを使用した伝統工法による左官ができるのでやりがいはありましたね。この技術はなかなか身に付くものではないので、自分も覚えるのに時間がかかりました。

今でも多くはないですが個人邸宅や別荘の依頼があるので、そのような仕事の時はワクワクしますね。

昔と今で左官の仕事はどのように変わってきましたか?

先ほども言ったように、個人邸宅などで左官を希望する現場は減ってきた印象ですが、現場の需要以外では材料の進化があると思います。材料はどんどん軽くなり施工もし易くなっているので、左官=難しいというイメージが変わってきたのではないでしょうか。マンションや商業施設の左官工事で使用するモルタルも、各メーカーが研究を重ねているので軽くて耐久性のある新建材がどんどん出ていますよ。そのおかげで昔は左官技術を身に付けるのに5年かかると言われていましたが、今は3年くらいで形になるのではないでしょうか。

ヤマケンにもたくさん新しい方が入ってくると思うのですが、今の若い職人はどうですか

ヤマケンに入社してくる若い人はたくさんいますが、最近では外国からの技能実習生を積極的に受け入れているので、彼らを見ていて思うことはたくさんありますよ。

まず、みんな手先が器用!たまたまなのか、今の若い世代がみんなそうなのか知りませんが、とにかく器用なんですよ。道具の使い方も手の動かし方も教えればすぐに覚えるので上達は早いです。未経験ではじめているはずなのに、不思議ですよね(笑)

そして、みんな素直で真面目です。日本で技術を身に付けて本国に還元しようという目的もあってのことだと思うのですが、彼らからは「学ぼう」「覚えよう」という気概が感じられます。非常に熱心ですよ。最近の若いヤツは…なんて嘆くことは全くないですね。

これからの職人人生、新たに取り組んでみたいことはありますか?

今はマンションや商業施設の左官工事がほとんどになってしまいましたが、個人邸宅の左官はまたやりたいと思っています。昔よりも材料も豊富なので、今また取り組むとしたら新しいことがいろいろできそうですよね。材料の使い方や塗り方でいろいろな表情を持たせることができるから左官職人にとって戸建てはやりがいのある仕事ですよ。

社長もまだ元気だし、自分も少なくともあと10年は頑張るつもりです。人生100年時代とも言われているので、まだまだ引退はできないですよね。

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