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新規事業も始動!優健工業が目指す先を社長に聞いてみた!

東京江戸川区を拠点に軽鉄・ボード工事から内装工事まで一括して請け負う優健工業です。
今回は社長の金城健二の登場です!先日“アウトレットリフォーム”という新しい事業を立ち上げ、ますます勢いを増す優健工業。平成15年の創業から走り続けてきた金城に心の内を語ってもらいました。

創業から15年以上になりますが。これまでに迎え入れた職人に対してどのような教育を行ってきましたか?

優健工業の主要メンバーは昔からの友人が多く、良くも悪くもお互いが何を考えているかがなんとなくわかっています。だからなのか、社内制度に関してあまり細かく決めなくても共通認識でなんとかなってしまう部分がありますね。職人の教育に対してもそうで、教育方針のような確固たるものはなくて、新人職人が配置される現場ごとに教育は任されている感じですね。とはいえ最低限の情報共有はしています。教え方、接し方など現場の教育で問題になったことはミーティングの時にテーブルにあげ、多様な意見を拾うようにしています。一人の新人職人に対してみんなが先輩であり先生みたいになるので、それぞれのいいとこどりをできると思いますよ。

具体的にはどのように技術を教えていくのですが?

現場デビューを早くさせることですね。軽鉄ボードや内装に限らず建設の仕事というものはリアルにモノを扱う仕事でもあります。建材のひとつひとつに手触りがあり、重さがあり、大きさがあり、それらを体感しながら形をつくっていく作業なので、理論だけでは覚えることができません。失敗してもいいので、とにかくどんどんやらせますね。そして、疑問に思ったことや困ったことなどは、すぐに先輩職人に聞くのではなく、自分でギリギリのところまで考えて解決してほしいと思っています。手取り足取り教えるという感じではなく、愛を持って見守る、みたいな感じでしょうか。技術を習得する過程でもなるべく主体性を引き出すようにしています。

ある程度の経験を積むと、みんな何らかの肩書を持ちますよね。理由はあるのですか?

優健工業では、経験を積むと室長や部長、課長、係長などみんな何かしら肩書を与えられますが、それは象徴的な意味で使っている場合が多いですね。例えば工事部・部長となっている場合は、早い話施工管理です。肩書を与える理由としては、自分の置かれている立場を自覚し、責任を持って仕事に取り組んでもらうためです。建設業においてはその人のスキルや技術的な部分にフォーカスして「職長」「施工管理者」などの呼称が用意されていますが、仕事の範囲は技術的なところばかりではありません。人を取りまとめ円滑に作業を進めるためには、リーダーシップやコミュニケーション能力が必要になってきます。肩書を与えるのは職人である前に、一人の人間としての成長を意識してほしいからです。

月に2回のミーティングを行っているそうですが、どのような話し合いをしていますか?

月初と月末に行う2回のミーティングでは、それぞれの現場の進捗を報告し合います。参加するのは幹部の6名になりますが、みんな自分の現場を持っているのでこのような機会をつくらないと情報の共有がなされません。ただ、私としてはミーティングの場をもっと有意義なものにしていきたいので、優健工業としての今後のあり方や方向性、挑戦したいことなどもこの場で共有していきたいと思っています。

優健工業の強みは軽鉄・ボード工事ですが、そこから多能工を目指す方向に向かうのはなぜですか?

サービスの追求ですね。建設現場というものは思っている以上に分業化が進んでいて、たったひとつの店舗にしてもボード工、クロス工、大工、塗装工、設備工など複数の職種の職人が現場に入れ替わり立ち替わり入って作業をします。お客様からしてみたら、支払い先が多いことによって割高になり、工期も長くなるなどデメリットがあります。しかし、一つの会社で全てが済んでしまうのであれば、それに越したことはないですよね。作業にムダがなくなり工期も短くできるので、コスト削減になります。お客様の満足を忠実に考えたら、多能工に行き着いたという訳です。

多能工を目指す方向と質を高める方向を両立するのは難しいと思うのですが

私たちは軽鉄・ボード工事に関しては圧倒的に高いスキルを持ち合わせていると自負しております。平成15年の創業からここまで長く続けてやってこれたのは、この技術力でお客様の満足を得ていたからだと思います。この専門スキルを生かしつつも、今後多能工集団として舵取りしていくことは勇気のいる決断でした。

多能工を目指すという方向は、手を広げるといった印象を持つかもしれません。ひとつの技術を極めるだけで5年10年とかかってしまう世界なので、そこに新たに塗装やクロス、防水などのスキルを付加していくと全体として技術の質が下がってしまうのではないかと心配されるでしょう。確かに全てのスキルを10点満点にすることはできません。しかし8点くらいのレベルを合格点としたら、8点のスキルを複数持っていることによって全体として工期の短縮やコストの削減ができ、結果として仕事の質を高めることができると思っています。

軽鉄・ボード工事の高いスキルは保持しつつも、工事を一括し請け負うことができる会社になることが私たちの目指すところでもあります。

社長の考えや会社としてのビジョンなどはどのように共有していますか?

月に2回のミーティングで私の考えを伝えるようにしていますが、やはり社長である私と皆が同じような考え方をもっていると限りません。優健工業はこのたび「アウトレットリフォーム」という新規事業を立ち上げ、HPもリニューアルするなど新しいことにどんどんチャレンジしています。常に変化し、動きのある会社なので、できれば皆とビジョンを共有して、一丸となって新た試みに挑戦していきたいと思っています。しかし昔からの気心知れた仲間が多いので、言わなくてもわかっているだろうという甘えが自分にはあるのでしょうね。本来ならば説明すべきところを暗黙の了解で進めてしまう部分もあるので、今後はそのような慣れ合いはなくしていこうと思っています。

会社としての成長は自分一人の力で成し遂げることができません。今の仲間、そしてこれから入ってくる新しい仲間と共に、優健工業をもっと魅力的な会社にしていきたいと思っています。


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