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塗装職人は女性でも目指せる?実際の仕事を徹底分析してみた!

宮城県仙台市を拠点に活動する小石川建装です。弊社は塗装、防水工事を中心に建物の外回りの困りごとには広く対応している地域密着型の会社です。

ところで最近は建設業にも女性の進出が目立つようになってきました。設計や施工管理に留まらず“職人”として男性と肩を並べて活躍する姿はかっこいいですよね。しかし「実際はどうなの?」「大変なことってないの?」など、いろいろと疑問はあるかと思います。そこで今回は小石川建装の小石川社長に、塗装工としての女性活躍の可能性を聞いてみました!

具体的に聞きます。女性目線で物理的な「きつさ」ってありますか?

そうですね、当たり前にやっていることを細かく見ていく必要がありますね。まず、塗装に使用する塗料を事務所や会社から現場まで運ぶわけですが、その重さはけっこうありますね。ホームセンターなどで売っている丸い筒状の缶ではなく、一斗缶といって18㎏くらいの四角い缶をいくつも使用するので、運ぶだけで重労働ですね。もちろん現場ヘは車で行きますし台車を使用することもありますが、エレベーターのない建物などではそれを持って階段を上がります。この運搬作業は力仕事ともいえますが、塗装の仕事はそれでも他と比べて力仕事は少ない方ですね。これくらいですよ。

服装は汚れてもいいように、つなぎのような作業着を着て行います。最近はおしゃれな作業着が多く出ていてサイズやデザインも豊富なので、女性でも着るものに困るということはないと思います。ペンキは固まってしまえば洗濯で落ちることはありませんので、どんどん
ペンキが付いていくことになりますが、それはさほど気にしなくていいと思いますよ。

慣れないうちは作業でペンキが飛び散ることがあるかもしれません。顔や髪の毛にペンキが付く可能性もあります。そうならないためにもしっかりとガードしておく必要はありますね。タオルで頭部を覆い、その上からヘルメットをかぶっている人もいますよ。万が一顔に付いてしまった場合はシンナーで落としますが慣れてくるとそのようなことはめったにないですよ。

塗料のにおいはさほど気にならないですね。外壁の場合は匂いがこもることはありませんし、内装の場合でも最近は塗料自体が改良され匂いが少ないものが多くなっていますので大丈夫だと思います。

高所作業もありますよね。こわくはないですか?

外壁塗装では足場や屋根にあがることもあるので高所作業は多い職種ですね。しかし、高所恐怖症でもない限りこわくて仕事ができないというレベルではないと思いますよ。

高所作業の安全基準は年々厳しくなってきています。高所作業ではフルハーネスが義務化されましたし、職人同士も声をかけあってお互いの安全を確認するようにしています。作業中の危険性という意味においてはどの職種にもある話なので、塗装に関して特別ということはないと思いますよ。

現場でのコミュニケーションはどうですか?

建設業全体的に言えることですが、罵声や怒号が飛び交うような現場はもうほとんどないと思います。建設現場では塗装職人以外にも様々な職人が混在し大勢の中でやっていくことになるので、コミュニケーションは極めて重要になってきます。挨拶や気遣いは当たり前ですが相手の仕事に敬意を払い、譲り合って作業を進めることも大事になってきますね。それでもどうしてもぶつかりそうになったときは職長や現場監督に仲裁に入ってもらうのがいいと思います。

コミュニケーション面においては、もしかしたら女性の方が得意かもしれませんね。柔軟に接して場の雰囲気を和ませることも難なくできるような気がします。私が日頃お付き合いしている職人はみなやさしいので、女性が現場に入っていったら逆に「すごいね、頑張っているね」と尊敬されるかもしれませんよ。チャレンジしようとしている人を応援する気持ちはみんな持ち合わせていますね。

実際の“塗る”作業は難しいですか?

塗装の仕事はシンプルなようで奥が深いです。塗装に使用する道具も種類がたくさんありますし、工法もいろいろあります。キレイに均一に仕上げるには数年はかかりますね。逆に何年やっていても「もっと上手くなれる」と、愚直に技術を磨き続けるベテランの職人もたくさんいらっしゃいます。そして壁面を塗る作業では、際(きわ)の部分の細かい塗装も必要になってきます。ここでは刷毛などを使って繊細な作業をしていくので、女性の感性が生かされる部分かもしれませんね。塗装には技術とセンス、その両方が必要なのです。

塗装の推しポイントを教えてください!楽しさ?それとも達成感?

自分は20年この仕事をやっていますが、いまだに「塗るのって楽しい!」と思いますね。壁が見違えるようにキレイになるという楽しさもありますし、塗るという行為自体も楽しいものです。子どもが絵の具を使う感覚と同じですかね。

達成感ももちろんありますよ。一面ムラなくキレイに仕上がったときは我ながら「おおー!」って思いますし、お客様の満足も励みになります。大好きだからここまで続けてくることができたのだとつくづく思います。

女性だからといって臆することなく挑戦できる仕事です。小石川建装では研修制度もありますので未経験でも身一つで安心して飛び込んできてください。全力でサポートしますよ!