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21歳、入社2年の社員から見る北村塗装店の面白さ

こんにちは、高知県高知市の北金田で塗装業を営んでおります、北村塗装店です。今回は21歳で入社2年目の社員・宮地から見た北村塗装店や、北村塗装店が行かせてくれる職人道場の面白さや魅力について語ってもらいました。

■入社するきっかけは?



最初は求人票を見て、初心者でも歓迎と書いてあったのがきっかけでした。興味はありましたが、自分自身が初心者であることに不安もありました。すると社長からの提案で1週間アルバイトとして体験させてくれたのが始まりです。
最初は分からないことばかりで先輩に言われたことを一つずつこなしていくので精一杯でした。迷惑はもちろんかけました。

そんな中、とある現場で足場の上に上がらせて貰ったんですね。その時はまだまだ新築特有の材木の匂いだとか、塗料の臭いだとか、そういったものがツンと鼻に付くし、歩くのも下手で足元がおぼつかないくらい不慣れ丸出しな有様でした。でも、いざ先輩からここの板金を塗って欲しいと言われて屋根に上がらせて貰ったところ、目の前に広がった景色がすごく印象的だったんです。その光景を見るなり、自分の中で「ここでしか味わえない」という予感がくすぐったく、「面白いかも」と思ったので入社を決意しました。

■職人道場にはいつ行かれましたか?


去年の1月中旬で、入社して1年経つか経たないかの頃でしょうか。
入社してから程なくして自分の中で湧き上がった目標というか、野心が『みすぼらしくなってしまった壁や屋根を自分の手で塗り替えて、誰もが驚くほど綺麗にしてみせたい』というものでした。

とはいえ、窓枠など塗ってはいけない部分に色がはみ出ないように保護する、いわゆる養生などが苦手でした。そこで、養生を含めた基礎力を上げるために職人道場へ行くことを決意しました。

■職人道場に行っていた期間はどうでしたか?


当初、職人道場で習うこと自体は元々すでに習っていることもあったので、若干物足りなさを感じることもありました。ですが、職人道場では県外からの方も合わせて色んな塗装会社から来ている人たちもいたので、塗り方や工程の違いを知ったり、効率の良い塗り方を知る機会となったのが何より有意義でした。

一方、苦手だった養生に関しては、職人道場にいた1ヶ月間、自分で考える時間が取れたり、練習に打ち込めたので大変ありがたかったです。職人道場のありがたいところは自分の苦手な分野に対して、自分の気が済むまで分からない箇所を聞ける環境と、反復練習できる環境が整っているところですね。

■職人道場での人間関係はどうでしたか?


先ほども言ったように、職人道場では県外からの方も合わせて、色んな塗装会社から来ている人たちもいます。だからこそ、多くの情報を交換したり、収集したりする良い機会だと感じました。

話すきっかけというか、コミュニケーションを取る機会について言えば、たくさんあったので特に問題を感じませんでした。むしろ好都合な環境が多くあったと言えますね。例えば一緒にビリヤードやゲームをやったりする場所もあるので、そういったところで色んなことが気軽に話せる関係になっていきました。最終的に同じ歳くらいの人から40歳くらいの人まで、とにかくそこに来てる人と色んな人と関わることが出来ました。

同じ塗装業でも色んな年齢や出身の職人の方と話せる機会というのは、多くの成長につながるきっかけが散らばっているので、一つ一つ拾い上げて行く楽しさが常にありました。

■職人道場に行って、何が一番良い経験でしたか?


やはり、職人道場で知っているつもりになっていた基礎を固められたのが一番良い経験になったと思います。どうしても普通は、いくら先輩たちが後輩の苦手分野を丁寧に教えたいと考えていようと、実際は工期が迫っていたり、先輩たち自身にもやるべき仕事があるので、中々時間や機会が作れません。

それに、新入りの身としても、先輩たちからどこそこをやってくれという指示があった時に、どんな仕事もちょっとだけの手本で真似してすぐに出来れば苦労はありません。しかし、詳しく確認したくても、結局先ほどのような理由から先輩たちに無理強いは出来ません。だからこそ、こういった場所で心ゆくまで反復練習や再確認を出来るのがありがたかったですね。

■職人道場に行ってからはどうでしたか?


まずは塗りのスピードや養生のスピードが速くなったと言われました。実際、自分でもその感覚はつかめました。また、仕上げの手際が良くなったと言われました。

例えば、天井と壁で色が違う作業現場があったとします。そういった場所では、壁の塗料を天井に付けないように、壁のキワをだめこみといってハケなどで塗っていきます。今まではそういった作業の時に途中で集中力が切れて上手くいかないことも多々あって葛藤していたのですが、職人道場で鍛え込んだ結果、やっとその葛藤から抜け出せました。

■北村塗装店はどんな会社?


先輩たちに限らず、社長含めて色んな人が話しかけてくれる場所ですね。社員の皆さん共々、常に周囲に気を配ってくれているのが分かります。自分からガツガツ行けなくても、先輩から声をかけてくれるほどです。

お恥ずかしながら自分は人見知りであまり自分から行くことが出来ません。話しかけられても声が小さくなってしまうことも珍しくありません。もちろん、現場ではそういったことは伝達ミスに繋がりかねないので怒られることもあります。しかし、だからこそちゃんと何が間違っているのか、大事なのか、どうすれば良いのかを教えてくれます。それがなんと一度きりでは無いのが個人的には驚くと同時にありがたく思っているところです。

普通なら、何度も同じことをミスする人なんて嫌になるし、注意するのだって嫌われ者になるリスクと隣り合わせだから、多くの人がやりたいことでは無いはずです。だけどそれを恐れずに、その先にある相手の成長を諦めずに教えてくれる人たちがいるという事実が自分にとって一番嬉しいです。

■仕事を通して楽しいことはなんですか?


北村塗装店で仕事をしていく上で楽しいのは、色んな現場に行けることですね。住宅一つとっても、色んなデザインや材質のお宅があります。そのお宅も色んな場所にあります。そういった場所で作業しに出かけられるのがまず楽しいです。

また、作業をしながら、お宅ごとの材質を見極めて塗料の延びや渇き具合を推測している瞬間もとてもワクワクします。それを踏まえた上で塗りの早さ、テクニック、手際の良さなどを含めて自分の腕が少しずつ上がっていることを実感できるようになるのも楽しいと思います。

そして、これは個人的な楽しみではあると思うんですが、夏の暑い日とかに屋根を塗っている時などが一番楽しいです。自分は負けず嫌いな性分もあると思うんですが、暑いと思っても暑さに負けずに仕事をやり遂げるぞと挑戦している時がとことん充実感を覚えて張り切ってしまいますね。ただ暑いだけと思いきや、暑さの中でたまにそっと頬を撫でる風が来た時は天が自分に味方していると思えるし、その暑さも自分が塗ったところを早く仕上げる要因になると思うと、それもまた天が自分に味方して思えるし、そういった風に挑戦的な場所が自分のためにどんどん好転していくと考えるのもつくづく楽しいので自分は夏の屋根という現場が一番楽しいですね。