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研修制度で驚異的に成長!戻ったらすぐに即戦力として活躍できる!

東京品川区を拠点とする左官集団、谷幸です。弊社は左官一筋の谷口社長を筆頭に志の高い若手左官職人が複数在籍する精鋭チームであり、技術力だけではなく会社力も高めようと日々試行錯誤しております。

今回は谷幸の「研修制度」のお話です。谷幸では新人職人が入社するとまず自社研修施設に行って1ヶ月間“みっちり”と技術を学びます。そして戻ったら即戦力として現場デビュー!「いきなり現場に出て一体何ができるの?」って思いますよね。そのわけをじっくりと教えたいと思います!

社長は最初は否定的だった

谷幸の社長、谷口は左官一筋30年。コテコテの昭和の職人環境の中で育ったので「技術は目で盗む!“塗り”をやらせてもらえるのは少なくとも3年経ってから!」というような、いわゆる昔ながらの成長プロセスを体験してきました。だから、研修施設ができた当初は
「恵まれた環境で勉強して、日当まで出るなんて考えられない」と否定的でした。とはいえ、渋々、というか半信半疑で否定的ながらも新人職人を送り出してきた中で、少しずつ意識は変わっていきました。

真っ白な状態で入社すると、教える側/教わる側どちらにもストレス

谷幸には「だいぶ前に研修を受けた職人」「数年前に研修を受けた職人」「まさに今、研修に行っている職人」それぞれ在籍しています。注目すべきは、最近研修から戻ってきたトゥンと今まさに研修に行っているヴィエットです。二人とも外国人で言葉の壁もあります。仕事に向かう姿勢は真面目そのものですが、最初のうちはコミュニケーション面でうまくいかないことも多々ありました。

ヴィエットは本当は入社してすぐに行かせるつもりでしたが、お盆や夏休みと重なり予定より1ヶ月遅く行くことになりました。大変だったのは、研修に行くまでの期間の指導。語学も技術も真っ白な状態でいきなりポンと入社したわけですから「いやー、参った参った」というのが先輩職人の本音です。言葉も通じないし、道具の名前や用語も分からないのは当たり前。ヴィエットとしては何とか役に立ちたい気持ちでいっぱいなのですが、空回りの日々。現場には連れて行かれるのですが生産性はなく、はっきり言って連れて行くだけで赤字だったのです。「ヴィエットに悪気があるわけではないけど、こっちとしても現場の効率とか考えちゃうので、ついつい言い方もきつくなる。お互いにストレスで悪循環でしたね。」

一方、入社すぐに研修に行くことができたトゥンに関しては、誰もが目を疑うほどの成長を見せて帰ってきました。本人のモチベーションやセンスも関係していると思いますが、研修で左官の一通りの作業工程を覚えてくるし、用語や基礎的な技術も身につけてくる。だから帰ったらすぐに即戦力になります。「1言ったら10分かるので、指導する側としても楽です。作業工程も頭に入っているので次に何をやるのか先回りして準備してくれるから助かります」とは先輩の意見。ここまで違うのか!と思いますよね。

だから、ヴィエットの研修所行きは誰もが心待ちにしていたことでした。「早く行け!早く行って技術覚えてこい!」って、社長をはじめ誰もが思ってました。

語学の壁も研修制度があることによってクリア

研修施設には外国人研修生のための語学の講師もいるのです。至れり尽くせりですよね。研修中のカリキュラムは考え抜かれたもので、効率よくポイントを押さえて必要な知識や技術を学び、夕方には終わるので自由時間もけっこうあります。過ごし方はそれぞれですが、外国人の研修生はこの時間を利用して語学の勉強をします。

もし、これが実際の現場だったらそんな余裕はないでしょう。仕事でクタクタになって家に帰ってから勉強って不可能ですよね。彼らは稼ぎに日本へ来ているわけであって語学を覚えにきているわけではないので、仕事を覚えることに全エネルギーを使ってしまいますよね。しかし言葉を覚えないことには仕事にならないのも現実です。だから、研修施設という守られた学びの環境で、併せて語学を習得してしまうことは理にかなっているのです。

戻ってからの成長スピードが違う!

研修所経験者のトゥンは、普通だったら最低1年はかかる下積みを1ヶ月で習得したわけで、戻ったらいきなり“塗り”をやらせてもらえたそう。センスがあったことは確かですが、研修所で集中して練習できたことが良かったのでしょう。あと教えることは、上塗りやパターンくらいだそうで、大幅に先輩たちの負担軽減になります。もちろん、左官の道は奥が深く、何十年やっていてもまだまだ向上の余地がある分野なのですが、基礎ができているおかげでこれからさらに技術を極めていこうと思った時の吸収が全然違うそうです。

今となっては、研修制度なしの谷幸は考えられない

これほどまでに研修制度の恩恵を受けて、その良さを実感した今となっては「研修に行かないなんてことは考えられない」と言って過言ではないと思います。

一昔前までは、仕事をしながら技術を覚えるという従来のやり方に何の疑問も持たなかったのですが、よくよく考えるとこんな効率の悪いことはありません。今は職人の世界もグローバル化が進み、言語に限らず前提となる知識や常識にも開きがあります。研修所で技術だけではなく「これからここ(谷幸)で働く」という前提をしっかりとつくっておくことは大変価値のあることではないでしょうか。新人職人にとっても先輩職人にとっても、お互いのストレスをなくす最良の制度だと思います。これからもどんどん活用していくつもりです!