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ステップアップの道のりを見える化。これがGLIP流、職長への道だ!

神奈川県川崎市を拠点に活動している防水工事のプロ集団、GLIPです。建設業には様々な種類がありますがそれぞれに固有のスキルが存在し、習得するのにも時間もかかります。そこで今回は防水工事に特化したプロ集団GLIPとして、入社後のステップアップの道のりについて具体的にお話ししようと思います!

GLIPは社員のステップアップの道のりが明確ですよね。どうして細かい所までを決めようと思ったのですか?

防水業もそうですが建設業で働く若い人の多くは、上から言われたことをただ漠然とやっているだけというのが現状です。明確な目標もなく、取りあえずの日銭稼ぎでやっている方もいるのではないでしょうか。ただ、やはりそれでは定着しない。私たちはこの状況を何とかしたいと考え、まずは自分たちの会社から変えていこうとステップアップの道のりの“見える化”に着手しました。

これができればこのポジションになれる、そしてその分お給料もあがるという明確な目標があると毎日が変わってくると思います。それに向かって気持ちも入りますし、頑張った先が見えるというのも安心だと思います。ステップアップの見える化に並行して人事評価制度も整備している最中なのですが、これも社員のやる気に直結しますね。今では建設業も年功序列や経験の長さではなく、実力で人が評価されるようになってきました。頑張れば頑張った分だけフェアに上にいけるという仕組みづくりをして、若い世代も参入しやすい業界にしていきたいと思っています。

初級編としてのステップ1を教えてください!

研修施設で教わることとも重複してしまうのですが、まずは道具の名前と専門用語を覚えることですね。これは基本中の基本です。それをマスターしたら、次は“こね場”といって
防水工事に使用するモルタルなどを練る場所を準備し、整理整頓して、使用後には清掃することですね。材料を練る作業はまだやらせてもらえません。

それから、防水工事後の後片づけ全般をやります。機械や道具の清掃、現場の清掃、それらを徹底してやります。モルタルは時間が経つと固まってしまうので道具の片づけはスピード勝負ですね。ここまでがステップ1です。

ステップ1ができるようになったら、ステップ2では何をやるのですか?

ステップ2として次は材料を練るところからはじめます。防水工事にはシートを貼るような工法からモルタルを塗っていく工法までいろいろありますが、モルタルの場合には自分たちで材料をつくる必要があります。防水モルタルは、砂+セメント+水+防水材を合わせてつくるのですが施工場所ごとに適した配合があるので、知識や経験がないとできません。材料づくりはその後の仕上がりを左右する重要な工程になりますね。

ステップ3でいよいよ防水工事に入ります。具体的にどのようなことをやりますか?

ここからが防水工事です。防水材料で施工面を埋めていく作業ですね。材料ごとに工法も変わってきますが、モルタルの場合だとコテでならしていきますね。端をけずったり角を整えたりと細かい作業もあります。シート張りの場合でもシワなくピシッと貼るには技術がいります。見るのとやるのでは全然違いますよ。施工場所としては屋上や廊下、バルコニーなど建築の外部空間がほとんどで、場所の形状が複雑で狭いほど難易度は高いですね。そしてここまでのステップ1~ステップ3まで一通りできるようになったら職人として一人前ということになり、お給料も上がります。

職人から職長になるまで道のりは?

仕事が一通りできるようになっても、まだまだ先は長いですよ。一人前の職人の次のステップとして「職長」がありますが、仕事内容がガラリと変わってきます。職長の仕事は大きく2つになり、ひとつは作業、もうひとつは管理ですね。予算管理、現場管理、そして人の管理です。

予算管理としては必要な材料の計算から人工の計算まで行い、予算内で施工ができるように計画を立てます。現場管理とは毎日の進捗管理のことで、工事がきちんと計画通りに進んでいるかという工期の管理も含まれます。人の管理とは勤怠管理やメンタルケアなど自分の現場に入る人の管理をすることです。

これらがきちんとできて、一人で行っても人を連れて行っても現場をきちんとおさめてこれるようになったらいよいよ職長ということになります。このスキルには向き不向きもありますし、時間がかかる人はかかると思います。ただ、GLIPにはお手本になるような先輩がたくさんいて、見よう見まねで徐々に職長のスキルも身に付いてくる部分はありますね。特にコミュニケーション面に関しては、GLIPのメンバーが接客業経験者が多いということもあってみんな上手いですよ。物腰も柔らかく後輩の指導も手厚いので、このようなやり方は自然に引き継がれていると思いますね。

職長の先にはどんな選択肢があるのですか?

職長の先は人それぞれですが、GLIPでは職長を束ねる部長という立場もありますし、現場管理を極めて会社を支えるのもありだと思います。また、防水に関連した他の技術を新たに習得して多能工として活躍することもできます。ステップアップの道のりは人によって違ってもいいのです。社員が自分で目指す先を見つけて、やりがいをもって仕事に取り組めるように選択肢を見せることが重要だと思っています。

未経験でも職長を目指せますか?

もちろん目指せます、というよりもっと先を目指してほしいです。まず、未経験でGLIPに入るというのはちっとも珍しいことではなく、今いるメンバーもほとんどが未経験でこの業界に入ってきました。最初に自社研修施設で一カ月間しっかりと学ぶので、ここで基礎的な部分はしっかりと身に付きます。それから会社に戻って実務デビューするわけですが、基礎があるからどんどん吸収できると思いますよ。

技術が向上することも大事ですが、何よりも自分たちの仕事でお客様が喜んでくれ、そしてそれを自分たちの喜びとしても感じられることが大事だと思います。お客様が何で私たちに依頼をしたのか、何を求めているのかということを考え、最良の仕事をして満足してもらうことが目的なので、それはどんな立場でもそこに向かうことはできると思います。目指す先を一本の道に固定しないで、いろんな可能性を常に模索して自分にあった目指す方向を決めるといいと思います。GLIPは一人一人の夢を実現するお手伝いを惜しみなくしますよ。